上顎と下顎のインプラント治療は基本的に同じ方法で行われますが、どちらもインプラント(フィクスチャー)を埋め込むためには十分な骨量と幅・高さが必要となります。また前歯と奥歯においても、上顎と下顎の歯槽骨の状態は異なり上顎・下顎で偶発的に起きる問題点とその対処方法について説明します。
インプラントは人工の歯ですので、虫歯にはなりません。しかし調子が良いからといって、ケアを怠ると、自然の歯が歯周病にかかるのと同じように「インプラント周囲縁」でインプラントが痛むことがあります。またインプラント以外の歯が虫歯などで痛んだりすると、インプラントの歯自体にも影響を及ぼすことになります。長く使い続けるためには食後に、きちんとしたブラッシング方法を行うことがとても大切です。このように日常生活で口の中の状態を清潔に保つことを心掛けるべきですが、インプラントの状態・他の歯との噛み合わせ状態は、定期的に診察を受け、歯石の除去や検査を行うことによってインプラントは長く使い続けることができます。
「インプラント周囲炎」インプラント治療後に起きる病気の一つです。人間の身体は異物を追い出そうとする免疫機能があります。インプラントの金属を異物と認識し、排除しようと動くとフィクスチャーと歯槽骨との結合がもろくなり、結果歯肉に炎症を引き起こします。この場合は、一度インプラントを取り外し、骨の再生を待ち再び埋め込むことが可能です。また歯周病と同じ細菌がインプラント周辺の歯肉に炎症を起こし、その後インプラントを支えている歯槽骨を吸収し骨量を減らします。するとインプラントを支えることができなくなり、結果インプラントを撤去することになってしまうのです。インプラント周囲炎は自覚症状がないので、初期段階で患者が気づかないことが多いようです。インプラントは自然の歯と比べ、単純な構造になっているために、一度細菌に感染してしまうと、歯周病に比べて病状の進行が早くなります。
インプラント治療は大部分が自費治療となりますので治療代も高額になります。高いお金を支払ったインプラントの保証はどうなっているのでしょうか。ある医院では10年間だったり別の医院では7年間だったり5年だったり、インプラント体と上部構造(人口の歯)の両方、または部位別に保証期間が異なる、患者自身の既往症や喫煙の有無などによって異なる、など、治療を行う歯科医や医療機関によってさまざまといったのが現状です。保証に関しても保証書を発行してくれる歯科医院・医療機関もあれば、保証書などは特になくても、歯科医院の責任で保証してくれる場合もあります。保証書が無いからといって、インプラントに不具合が起きた場合などは、治療を行った歯科医がほとんど責任をもって対処してくれるはずです。インプラントは一生ものではありません。いくら保証期間があるからといって、自分自身でのケア、歯科医院の定期的なメンテナンスを怠ってはインプラントも痛んでしまいます。食後のブラッシング、定期健診を受けることによって、丈夫で長く使うことができます。